父に誘われイマージュというコンサートに行った時に聴いた、バイオリニストのNAOTOさんの『サンクチュアリ』という曲が忘れられなくて、3年以上も聴き続けていたんです。ある日パソコンで検索していると、音ガールの「楽器プレゼント」という広告が目に入りクリック。それまで“自分が演奏する”という発想は全く無かったのですが、バイオリンでその曲を演奏できたらどんなに素敵だろう。と思い、とりあえず体験に申し込みました。

体験したくらいでは、音を出すことは難しいと思っていたのですが、思いがけなく音を出すことができて、「いけるかも！」って思いました。楽器や楽器ケースのプレゼントでレッスンをスタートできるというのは、モチベーションも上がりますし、背中を押される良い材料になりました。

はい。サンクチュアリを弾くことが目的なので、プライベートレッスンにしました。とても難しい曲のため、先生が初心者の私でも弾くことができるようアレンジしてくださって、それを練習しています。ですが、それでも私には難しすぎて（笑）。

しっかりキチンと教えてくださいますが、厳しい言い方などではなく、友人みたいに話しやすい感じです。レッスン前のチューニングは、私がすると時間がかかってしまうので先生が行い、すぐにレッスンに集中できるようにしてくれています。またレッスン後に送られてくるカルテには、練習の方法やコツなどが細かく書かれていて、優しくあたたかい人柄の先生です。

ただ、先生の期待に応えられるような練習が中々できないのが申し訳なくて。心が折れそうになることもあるのですが、先生は、「だめだなー」とか言いながらも優しく教えてくださいますし、楽器もいただけたし、焦る必要も無いので自分のペースでやろうと思っています。きっと、先生が厳しく、楽器がレンタルだったらやめていたと思います。

そうですね、プレッシャーではありますが、モチベーションにもなっています。 家では私の練習の音で、家族は大爆笑。こちらは真剣なのに（笑）。でも、どんな形であれ、家族に笑顔を提供できているのは嬉しいですね。そんな私が上達して、素敵な音を出せるようになったら！すごい感動だと思いませんか？「あのレベルがここまで上達するものなのか」って、家族の見る目が変わる瞬間が楽しみです（笑） 私自身もこの曲を弾くことができるようになったら、感動して泣いてしまいそうです。コンサートに連れて行ってくれた父と初めてあの曲を聴いた瞬間に…、アレンジして教えてくださった先生に…、笑いながらも応援してくれた家族に…考えるだけでジーンとしてきちゃいます。はやくその域に行きたいですね。